京都府南丹市にある「美山かやぶきの里」にいったのですが、美しい自然の風景が見られるとっても素敵な場所でした。
内容をレポートしてみたいと思います。
Contents
美山町を代表する観光スポット「かやぶきの里」
京都府南丹市美山町の北集落「かやぶきの里」は、京都市と小浜市の中間に中央に位置します。
私たちは美山にある河鹿荘に宿泊した際に、観光で立ち寄ることにしました。
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かやぶきの里には、江戸時代〜明治時代に建てられた茅葺き屋根の家屋が多く残され、今も、50戸ある家屋のうち39棟が茅葺き屋根という歴史のある集落なんです。
絵になる風景
かやぶきの里がある地域一帯は懐かしさを感じる農村風景。
すぐ近くには由良川(美山川)が流れています。
こんな光景、昔話だけの世界かと思っていましたが、本当にあるんですね。
集落の入り口では、赤い昔風のポストがお出迎え。
レトロで可愛い♡
まるでジブリの世界に入り込んだみたいです。
のどかな風景が続くので、ただ歩いているだけで気持ちが安らぎます。
ゆったりした時間の流れ
案内板なども少ないのですが、集落の範囲はコンパクトなので迷うことはなさそうです。
30分〜1時間もあれば集落全体を見て回れるのではないでしょうか。
道は綺麗に整備されていますが、アップダウンのある坂道が多いです。
とにかく風景が癒されるのであまり疲れを感じないのですが、できるだけ歩きやすい靴を履いている方が安心ですね。
とても澄みきった綺麗な水が流れるところもあり、幼い頃遊んだ風景を思い出します。
今の子どもたちはこんな風景をあまり知らないかもしれませんね。
いつまでも変わらずに残ってていてほしいと思わせられる光景ばかりでした。
茅葺きの家は次世代へ繋ぐ家
茅葺の家は、家を建てるのに三世代かかっているんだそうです。
おじいちゃんが木を植え、お父さんが木を育て、子どもの代になってようやく木を切って、そしてさらに乾かしてやっと材木になるのです。
昔の人が大変な思いをして家を建て、大切に維持し続けてきたのは、茅葺きの家は次の世代のための家だと思って暮らしていたからでしょうか。
こんなに素敵な歴史を重ねてきたお家なら、ご先祖様に感謝せずにはいられませんね。
茅葺きの家は究極のエコ住宅
茅葺きの家は実は夏は涼しく冬は暖かい、究極のエコ住宅。
天井が高く屋根が厚いので、太陽の熱や雪の冷気を遮る断熱効果があります。
吸音性にも優れていて、重厚な茅が音を吸収し、とても静かな室内になっているんだとか。
茅が調湿、断熱、遮音の役割を果たしてくれるなんて優秀すぎませんか?
昔の人は科学の力に頼らずに、自然の素材の力と職人の技で快適な住まいを作っていたんですね。
茅葺き民家に泊まれる「民宿久や」
かやぶきの里には実際に茅葺き民家に泊まれるお宿もありました。
築150年以上の茅葺き民家をリニューアルして作られた「民宿久や」さんです。
一棟貸しのため、1日1組限定で宿泊することができるんだそうです。
中には囲炉裏があってかなり味のある雰囲気でした。
2歳の子どもたちとかやぶきの里
なんにでも興味津々なお年頃な2歳児たち。
かやぶきの里には自然がたくさんなので、あっちにいったりこっちに行ったり大忙し。
道端で蟻を発見。
大人が茅葺き民家を見学している間も、息子は石ころに夢中…
歩き疲れたらすぐに抱っこ。
こちらも抱っこ抱っこ。
茅葺き集落の道端で、突如現れた巨大なかぼちゃ。(オブジェ?)
やっぱり気になるよね~
流れる川があったらもちろん釘付けに。
所々、危ない場所もあったのでしっかりと見守りながら。
子どもたちものびのびと探検できて楽しんでいました。
揺れる草木や流れる水があるだけで、子どもたちにとっては全てが楽しい遊びになるんですね。
かやぶきの里のお店情報
あまりにも自然な農村風景が続くのでお店なんかあるの?と思いがちですが、しっかりありました。
カフェ美卵
美山かやぶきの里の集落の一番上の所にポツンとあるカフェです。
小さなお店ですが落ち着きがあって居心地のいい雰囲気です。
メニューは美山地卵を使用したプリンや美山牛乳ジェラートが人気なんだとか。
平飼いたまご「美卵」も販売されていました。
カフェメニューも充実していました。
私たちは自家製プリンと美山の牛乳ジェラートを注文。
息子も気に入ったらしくパクパクと食べていました。
お友達家族はコーンのジェラートに。
プリンもジェラートも、優しい甘さで美味しかったです♪
2歳の子どもたちと坂道のアップダウンで少し疲れていたので、ちょうどいい休憩になりました。
何よりも良かったのは、お店の店員のお母さんがめちゃくちゃ親切で優しかったこと。
美山やかやぶきの里についても詳しく教えてくれたり、子どもたちに折り紙でおもちゃを作って持ってきてくれたり。
「遠くから美山まで遊びに来てくれてありがとうね!」と温かく迎えてくださり、本当に嬉しかったです。
田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たような感覚で、なんとも心地のいい空間でした。
帰り際には、「また来年も遊びに来ますねー!」と私も自然に発していました(笑)
悠々ひろば
かやぶきの里にはお食事処もいくつかあり、私たちは悠々ひろばというところで食べました。
悠々ひろばは主に地元の特産品を扱うお土産屋さんらしく、その一角がお食事処になっている、という感じでした。
だしのきいたうどんやおそばのメニューが豊富です。
私はぶっかけうどんをチョイス。
8月で外が暑かったので、冷たいうどんがなんとも美味でした。
そして、感動したのが一緒に出てきた鮎ごはん。
塩焼きにした鮎をほぐして入れているご飯なのですが、見た目以上に鮎の味がしっかり効いていてとっても美味しかったです。
鮎ごはんは持ち帰り用も売られていて、大人気でした。
ここで販売されているものは購入してテーブルで食べることも可能なので、息子にはおにぎりを購入してうどんとセットで食べさせました。
トイレ
悠々ひろばはかやぶきの里の駐車場エリアにあり、敷地内には公共のトイレもありました。
多目的トイレもあったのでオムツ交換もできたり、雨が降ったら無料の貸し傘があったりと、何かと便利で助かりました。
道路を挟んで山側に行けばかやぶき集落で、反対側にはかやぶきの里の駐車場・お土産屋さん・食堂が立ち並ぶエリアという感じでした。
駐車場やお店は住まいのある集落とは少し区切りをつけることで、静かな生活を守っているということかもしれませんね。
駐車場には車だけでなくツーリングのバイクもたくさん停められていました。
バイカーの人たちにも人気のスポットなのかもしれませんね。
貴重な文化財を守る「一斉放水」
かやぶきの里ではあちこちでこの放水銃が設置されているのを見かけます。
なんと集落内に62基の放水銃が設置されているんだとか。
確かに、茅葺き民家で火災が起こってしまうと、あっという間に火が燃え広がってしまう恐れがありますよね…。
かやぶきの里では、貴重なかやぶき民家を守るために、対策として春と秋に「一斉放水」訓練を行っています。
その珍しい防火訓練の様子を見ようと、毎年多くの観光客が訪れているそうです。
かやぶきの里の観光には配慮が必要
かやぶきの里は、作られた観光地という感じではなく、自然の姿が見られる貴重な集落だと思います。
穏やかな時間が流れる本当に素敵なスポットでした。
観光地だけど、住人の方がいて生活の一部なので、見学には配慮が必要ですね。
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