先日、友人ファミリーと一緒に嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車に乗ってきました。
機関車や電車などといった乗り物全般が大好きな2歳の息子は、初めて乗るトロッコ列車に大喜び。
乗車した時の様子や車窓からの風景をレポートしてみたいと思います。
Contents
観光客に大人気の嵯峨野(さがの)トロッコ列車
嵯峨野トロッコ列車は、使われなくなったJRの線路(旧山陰本線)を、観光目的として再利用した観光列車。
トロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅までの約7.3キロメートルを25分で結び、四季折々の保津川渓谷の美しさが満喫できることで大人気です。
運行スケジュール
トロッコ列車が運行しているのは毎年3月1日~12月29日まで。
1月と2月はお休み期間なので要注意。お休み中は寒いから運行されていないと思われがちですが、実はこの2か月間はトロッコ列車のメンテナンスが行われているんだそうです。
3月1日の運行再開日に向けて、車両や沿線のメンテナンス、研修や切符の準備など、安全に運行するために従業員の方たちは日々業務をこなされています。
運転日 | 3月1日~12月29日 |
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定休日 | 水曜日(水曜日が祝日の場合は運転) ※ただし、春休み・GW・夏休み・紅葉の時期には、水曜日も運転。 |
運転期間中も定休日があったり、臨時のお休みがあったりするため、詳しくは随時ホームページを確認してみてください。
トロッコ列車の運賃
私たちが乗車したのは2022年8月で、運賃は以下の通りでした。
大人 880円
小人 440円
子ども料金は小学生からなので、2歳の子どもたちは無料でした。
前売り券はJR西日本のネット予約サービス「e5489」からも購入可能です。
当日券は購入できる?
チケットは事前予約が断然便利ですが、空きがあれば当日券も購入もできます。
私たちは都合により予約ができておらず、後者の当日突撃パターンでした。
8月の週末、14:20にトロッコ亀岡駅に到着。
ドキドキしながらチケット購入窓口に行くと…ありました。
14:30亀岡発のトロッコ列車と、15:02発の折り返しでの往復券を無事ゲットです。
今回は無事購入できたのでよかったですが、当日購入できるかどうかは混雑状況と運次第。
私たちは子どもたちのお昼寝や機嫌次第で予定が読めなかったので、もし列車に乗れなかったら保津川下りをする代替案を立てていました。
レトロで可愛い見た目
トロッコ列車は赤とオレンジを基調としたカラフルで華やかなデザイン。ホームにこのカラーの列車が入ってきただけでテンションが上がります。
青い空と緑の山の合間をぬって走ってくる色鮮やかなトロッコは、最高に映える存在ですね。
普段は抱っこ抱っこの甘えん坊な息子ですが、この列車を見た瞬間、テンションぶち上がり…(笑)
急に「早く乗るー!」と言って、率先して自分で乗り込んでいきました(笑)
列車内もレトロな雰囲気です。窓が大きくほぼガラス張りなので、かなり明るいですね。
大人2人と子どもがひざ上に乗ったらこんな感じです。
荷物があると少し狭く感じますが、なんとか大丈夫。
もしベビーカーがある場合は、乗車中は折りたたんで空いたスペースに立てかけていたらOKのようです。
向かい合う4席で1つのグループという感じで、おひとり様やカップルの方たちは広々としていて良さそうでした。
紅葉シーズンなどはかなり混雑して立ち席も出るくらいらしいので、おそらくこうはならないでしょう。
ディーゼル機関車ならではの乗り心地
もともとトロッコは、荷物輸送用の小型貨車として使用した箱型車両のことで、「トロッコ」の名称も「トラック」からきているんだとか。
嵯峨野トロッコ列車は、「トキ25000形」と呼ばれる屋根のない貨車を改造して作った車両を「DE10型ディーゼル機関車」で牽引しています。
座席はふかふかのクッションではなく、ただの木の板。座った感触は硬いのですが、これが雰囲気があっていいんです。
ガタガタと大きな音をたてながら、雑な振動を感じるのですが、これが逆に息子は大喜び。
駅で停車するごとに「ガタンっ!」と車両が揺れるのですが、「トーマスみたい!」と笑いながらはしゃいでいました。
確かにディーゼル機関車なので、トーマスみたいという感想も間違ってはおらず感心です。
小型で軽量であり、スピード走行や多量輸送はできませんが、安全でのんびりとした安らぎの空間を創り出してくれています。
車窓からの景色は?
トロッコ列車の線路があるのは美しい保津川沿い。
開放感のある列車からは、保津川や山の風景を堪能することができます。
私たちが乗ったのは8月なので、桜のシーズンでもなければ紅葉シーズンでもありません。
何もないシーズンだと思って正直そこまで期待していなかったのですが、緑が生き生きとしていて、川のせせらぎも綺麗だったので、予想外にかなり美しい景色が見れて驚きました。
自然の緑のトンネルはもう本当に圧巻。屋根付きの車両でこの解放感、凄すぎです。
子どもたちも窓の外の景色に興味津々。
美しい、自然のエネルギーを感じます。
真夏なのに、川沿いなのでとっても涼しい。トロッコ列車の旅は避暑にもなって最高ですね。
時折、保津川下りをしている船を見かけるので、そのたびに息子は一生懸命手を振っています(笑)
上から列車で通る私たちと、水上を涼やかに船で進んでいく人たちとでお互いに手を振り合って交流するのが、なんとも癒される空間でした。
途中で、駅でもないのに停車し車掌さんのアナウンスが…
どうやら、川の向こうにある建物が「星のや京都」なんだそうです。
泊ることはできなくても、外から眺めることができてちょっぴり得した気分。
観光列車らしい、粋な計らいに感謝です。
車掌さんが観光バスのバスガイド並みに風景のアナウンスをしてくれるので、見どころを見逃すことなく楽しめます。
そして、こちらから宿が見えるということは、星のやからもトロッコ列車がよく見えるんでしょうね。
約30分に1回通るであろうこの可愛いトロッコ列車を見れるなんて、きっと宿泊者側も楽しいだろうな…。
25分間の乗車中、息子はぐずることもなく、あっという間の時間でした。
暑い日でも比較的涼しく過ごせるので、夏のトロッコは意外とねらい目かもしれませんね。
爽やかな風を浴びながら、気分もスッキリして最高の乗車体験でした。
小さな子連れの場合は亀岡駅から乗るのがおすすめ
トロッコ列車は、嵐山方面から乗車する方法と、亀岡方面から乗車する方法とがありますが、亀岡駅の方が乗る人が少ないのでおすすめです。
私たちは京都の美山へ旅行に行った際、美山から亀岡まで車で約1時間ということで、アクセスのしやすさもあって亀岡駅からの乗車でしたが、比較的すいていて快適でした。
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トロッコ亀岡駅の目の前には広い駐車場もあり、駅まで徒歩すぐなので便利でした。
車を降りてから駅まではのどかな田んぼ道。
ホームまではエレベーターがあるので、車椅子はもちろん、子どもの足やベビーカーでも楽々です。
駅舎は3階建てになっていて、ホームがあるのは3階です。駅の中から外を眺めると、山々に囲まれている場所だということがよくわかります。
駅舎内にはベンチもたくさんあったし、トイレも広くて綺麗でした。
多目的トイレもあるのでオムツ交換もでき、小さな子ども連れでも安心です。
亀岡駅のホームにはたぬきの置物がたくさんありました。
トロッコ列車に乗っていなくても、もうこれだけで子どもたちは大喜び(笑)
危なっかしい子どもたちが線路に落ちてしまわないように、親は見張らないといけないので必死でした…
トロッコ列車の線路のすぐ隣には、もう一つ線路がありJRの電車が通ります。そのため子どもたちは電車が通るたびに大興奮。
トロッコ列車が来る時間帯以外はホームに人がほとんどいないので、子どもたちがうろちょろしていてもあまり人さまに迷惑をかけることもなさそうで良かった…。
もうこの亀岡駅のホームだけで、十分楽しめるスポットでした(笑)
大人も子どもも乗る価値あり!
トロッコ列車の旅はまるでテーマパークの乗り物に乗ってるかのような大冒険気分を味わえて、とても楽しい体験となりました。
レトロな車両の雰囲気と、季節の絶景を味わえる最高の非日常空間だと思います。
船に乗って保津川下りもいいですが、ちょっとお値段がお高めなのでトロッコ列車の方が往復乗ってもお値打ちですね。
四季折々の自然が楽しめるので、是非今度は季節を変えてまた乗りたいです♪
おまけと言ったらなんんですが…
トロッコ列車の折り返し地点(トロッコ嵯峨駅)で見つけたこちらの看板。ジオラマ京都JAPAN。
2011年3月にトロッコ嵯峨駅構内にオープンした、鉄道模型テーマパークなんだとか。
日本最大級の鉄道ミュージアムと謡われています…知らなかった!
今回はすぐに折り返し列車に乗ったためじっくりと見ることができなかったのですが、また次にチャンスがあれば訪れてみたいと思います♪