先日、友人ファミリーと一緒に京都にある美山を訪れてみました。
京都市の北部、南丹市に位置する美山は、その名の通り美しい山々に囲まれたとても静かな里。
田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たような、「どこか懐かしい」そんなノスタルジックな思いを抱くことができる日本の原風景が広がっています。
Contents
美山ってどんなところ?
南丹市美山町は京都府のほぼ中央に位置し、京都駅からは車で約1時間半。
大阪や神戸方面からも車で約2時間程度あれば行くことができるので、関西在住の方にとっては比較的訪れやすい場所ではないでしょうか。
京都と言ってもお寺や神社を巡る街歩きと違って、静かな山里という感じで人も車も混雑していません。
私たちが行ったのは2022年8月の週末だったのですが、観光客は多すぎず少なすぎずと言う感じで、かなり快適に行動できました。
美山の気候
山と言うだけあって、平地と違って気候が変動しやすいので美山に行くときはちょっとだけポイントを押さえておく必要があります。
通年
美山町の気候区分は日本海側に近いものになっていて、年間を通じ多雨多湿で比較的雨が多い地域です。
宿泊などの滞在の場合は急な天候変化に合わせ、傘などの雨具を持参するのがおすすめです。
実際に私たちが宿泊した時は1日目は晴天→2日目は朝からどしゃ降り→同日の午前中には雨がやんでお昼には晴れるという天候でした。
ほんの数時間で天気がコロコロと変わるので、収納できる折り畳み傘の方が便利でした。
春・秋
美山町の平均気温は都市部よりも2~3℃低いため、いつもより少し暖かい服装の方が快適です。特に昼間が暖かくても、朝夕の気温はぐっと下がります。
カーディガン、ジャケットなどの備えがあると良いでしょう。
夏
朝夕はやや涼しいですが、真夏の昼間はやはり暑いです。
美山には美しい清流がたくさんあり、夏は川遊びなどのアクティビティを思いっきり満喫することができるので、水陸両用の水抜きサンダルがあると川遊びの時に大活躍でした。
冬(12月~2月末)
比較的積雪量の多い地域ですので、公共交通機関での来町でも雪対策はしておいたほうが良いです。
濡れにくく、滑りにくいシューズを履いていると安心して観光を楽しむことができますよ。
川遊びが楽しい
美山町内には、どの地域にも必ず清らかな水を誇る川が流れています。
水面下にある石ころ一粒一粒が全て見えるくらい透明度が高く、本当に美しい水で驚きました。
大きなゴロゴロの石が少なく、川の水位も浅めの部分が多いので、小さな子どもでも十分楽しむことができていました。
青い空と緑の山と透明で美しい川。この景色を見るだけで心が浄化される気分です。
これらの美しい川や河原があるのは、それぞれの集落や漁業協同組合の方々などが美化活動を積極的に行ってくださっているおかげ。
川遊びを楽しむ際は、安全に配慮し水難事故に気をつけることはもちろんですが、ゴミを持ち帰るなどの環境への配慮は忘れないようにしないといけませんね。
美山町自然文化村 河鹿(かじか)荘
河鹿荘は清流「美山川」のほとりに建つ、ログハウス調のお宿です。
この可愛らしいログハウス調の建物には美山の杉材が使用されているんだそうです。
外観だけでなく、中も木のぬくもりを感じる内装で、めちゃくちゃ素敵でした。
吹き抜けのロビーも開放的で、売店やレストランもそろっています。冬には暖炉に火が入るらしくそれもまた良さそう…♪
心安らぐとても素敵なお宿でした。
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キャンプ場も人気
大自然に囲まれた美山では、キャンプ体験も人気です。
河鹿荘ではたくさんの方がテントを張って夏のキャンプを楽しんでいました。
キャンプ場エリアのすぐ目の前には美山川が流れているので、思いっきり水遊びをすることもできますね。
川遊びに疲れたらテントで休んで、お腹がすいたらバーベキューをして、というグループの方がたくさんいて賑やかでした♪
食べ物が美味しい
自然の恵み豊かな美山は、美食の宝庫でもあります。
新鮮な地場野菜や、大切に育てられたお米、川や山の幸など、どの季節も美味しいものがいっぱいです。
なかでも注目は、山の幸「ジビエ」。
ヘルシーで栄養価も高いと最近ブームになっていますが、美山では、地元の猟師さんが仕留め適切に処理した鹿や猪を味わうことができます。
私たちはバーベキューで頂いたのですが、とっても美味しかったです。
また、もう一つ有名なのが美山の鮎です。
鮎の塩焼きも美味しいのですが、鮎をほぐして入れている「鮎ごはん」が最高に美味でした。
美しい美山の水で育ったお米と鮎のコラボなので、そりゃ間違いないですよね。
鮎ごはんはお食事処やお土産屋さんなど、いたる所で販売されているのを見かけたので、是非出会った人は食べてみてほしいです。
かやぶきの里
美山町を代表する観光スポット「かやぶきの里」は日本の原風景に出会える場所として人気です。
かやぶきの家と言えば白川郷なんかが有名ですが、ここ美山にも可愛らしいかやぶき屋根の古民家がたくさんあるんです。
町内には数多くのかやぶき民家が現存していますがその中でも、39棟のかやぶき民家が現存する「知井地区」は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
地域一帯が観光地化していて自由に見て回れるので、のどかな風景を見ながら散歩が楽しめました。
かやぶきの里にはオシャレなカフェもあるので、散策を楽しんだ後は甘いスイーツで一休みすることもできますよ♪
かやぶきの里について詳しくはこちらで記事にしています▼
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コンビニはないので注意
なんとなく驚くようで驚かないのですが、美山町内にはコンビニがありません。
どうしてもコンビニに行きたい時は美山町に入る前までに済ませておく方がいいです。
ちなみに道すがらに売店やレストラン、カフェが点在しているので、食事や休憩に困ることはありませんでした。
「かやぶきの里」前の駐車場にはオムツ交換台完備の公衆トイレもあったので利用させていただきました♪
雨が降った時は傘を借りれるようになっていて、実際に使われている方もちらほらいてました。
優しく歓迎してくれる活気のある町
美山町は、ゆったりした時間の流れとあたたかい人々がいる、のどかな町でした。
美味しいグルメがあり、山や川など豊かな自然もあり、さらには観光地としての魅力を上げるための美化活動や景観を保つ工夫もたくさんされているのを感じました。
昔ながらの原風景が広がる場所ですが、若い人たちもとても多く、オシャレなカフェや民宿もたくさんあります。
お店の方たちは「どこから来たの?」と声をかけてくださり、子どもたちにも優しく接してくださり、とても楽しい旅行体験になりました。
初めて来たにもかかわらず、なんだか懐かしい心地よさがあって「また来年も行きたいな…いや、また来年も帰りたいな」、そんな風に思わせてくれる温かい場所だと感じました。
おまけ:美山から1時間で行ける周辺観光
私たちは美山町に観光に行く際、道中で亀岡の観光に行きました。
ドゥリムトン村
ドゥリムトン村とは、京都府亀岡市にあるイギリスをモチーフにした可愛らしい村のこと。
村の中にはレストランもあって食事をすることもできました。
京都の静かな山里にこんなに可愛らしい異国感満載の地があるなんて…
とっても面白い観光地でした♪
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トロッコ亀岡駅
亀岡を通るということで、憧れのトロッコ列車に乗ってみる事にしました。
当日行き当たりばったりで駅に着いたのですが、乗車券も現地で購入することができました。
トロッコと言えば秋の紅葉が有名ですが、夏の緑の風景も美しくて綺麗でした。
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