結婚を機に、海外挙式とハネムーンをかねて昔から憧れだった念願のグランドキャニオンに行ける事が決まりました。
ところが当時お付き合いしていた彼氏(現在の夫)は元々大の旅行嫌い。
ハネムーンということもありますが、彼にとっては慣れない海外旅行なので、念入りに計画を立てることにしました。
以下、準備した内容をまとめてみたいと思います。
前回の話はこちら
Contents
旅行の申し込みは旅行会社か個人手配か
旅行に行く際は旅行会社で申し込む方法と個人手配する方法があります。
どちらにもそれぞれメリットがありますが、私は個人手配する方を選び10日間で旅程を組む事に決めました。
旅行会社のメリット
・知識と情報をたくさんもらえる
・何かあった時のサポート体制がある
個人手配のメリット
・安く行ける
・好きな所にだけ行ける
個人手配に決めた理由
ラスベガスではハワイ等と違って挙式付きのツアープランがあまり多くない点や、私の行きたい所がはっきりしていた点から、私には個人手配の方が都合が良く、旅行会社は利用しませんでした。そして、自分の理想の旅行プランにすべく、まずはざっくりとした計画を決めることにしました。
「絶対に行きたい所」「絶対にしたい事」を洗い出す
私の場合、「絶対に行きたい所」「絶対にしたい事」は以下の5つでした。
①ラスベガスで挙式
②ベラージオに泊まる
③グランドキャニオンに行く
④有名なショーを見る
⑤ラスベガス+αでアメリカの他都市観光
これを枠組みとして、情報収集しながら旅程を組んでいくことにしました。
日程を決める
会社の結婚休暇を使って10日間休めることは決まったのですが、問題はいつの時期に休暇を取るか。もちろん仕事や用事の都合によるのですが、日程を決める際に以下の点もあわせて確認しました。
現地の気候を確認する
どこに行く時もですが、行く場所によって乾季や雨季、暑い寒いなどは必ず事前に調べて行くほうが、旅行が充実したものになるでしょう。
調べた結果、寒暖差の大きいグランドキャニオンの場合、ベストシーズンは5月〜10月頃。
この目安と合わせて、彼と私の仕事の休みが取りやすい時期という理由で、私たちは9月に行くことに決めました。
中でも7〜8月は混み合うようなので9月と言うのは割りと良い時期でした。
参考
ちょうど9月のシルバーウィークにあたる時期だったのですがアメリカはシルバーウイークと関係がないので航空券代やホテル代に影響はありませんでした。
比較のためHISにも話を聞きに行ったのですが、同じ日程で見積もりしてもらうと休日料金で設定が割高になっていました。
ここらへんが個人手配するのと旅行会社に依頼するのとで、差が出てくる部分かなぁと思います。
外務省の安全情報を確認する
外務省が各国の安全情報を公開しているので、行く国がどこでも海外旅行に行く時は必ず事前に確認するようにしています。
日程を決める段階で初めに確認しておき、渡航先の危険度レベルが高くなっている時は、旅行はやめておきましょう。
航空券の購入
ラスベガス(グランドキャニオン)旅行ですが、飛行機で1時間ほどで行けるロサンゼルスにも遊びに行きたかったので、以下の3つの航空券を取ることにしました。
①日本→ラスベガス
②ラスベガス→ロサンゼルス
③ロサンゼルス→日本
ロサンゼルスから再びラスベガスに戻ってから日本に帰国する方法もありますが、上記のように周遊プランにする方が航空券が3つで済むのでお得です。
そして、5つの目標のうちの「ラスベガス+αでアメリカの他都市観光」という目標もこれでクリアです。
ポイント
航空券はエクスペディアで取りました。キャンセル料無料で予約ができたり、航空券+ホテル予約でさらにお得になったりするので昔から愛用している旅行予約サイトです。
ホテルの予約
さて、ここで「ベラージオに泊まる」という目標の登場です。
早速念願のベラージオの宿泊代をチェックしました。…が、ものすごく高い。
エクスペディア含め、他のホテル予約サイトを駆使してみても高い。
日によって変動はあるものの、大体1泊3〜5万円くらいの価格でした。
3~5万円というのは1人当たりではなく1部屋あたりの価格なのですが、連泊するとかなりの費用を要します。
お金に余裕のある人ならなんて事ないんでしょうが、一般庶民の私には高額に感じました…。
全泊ベラージオは諦める
結局、憧れと金額を天秤にかけて期間中1泊だけをベラージオ泊にすることに決めました。
子供の頃に映画でオーシャンズ11を見てからできた「一生に一度はベラージオに泊まりたい」という夢もこれでクリアです。本当に一度だけの滞在ですが…(笑)
宿泊先を決める際にどこに重きを置くかだと思いますが、ベラージオに泊まる事が全てなら全泊ベラージオにしても決してこの宿泊料金は高くないのだと思います。
価値観は人それぞれ。私は予算を他の事にも回したかったので1泊で十分でした。
残りの日程の滞在先を決める
そもそもラスベガスと言えば、カジノやショッピングセンター複合の魅力的なホテルが多いということで有名です。
ショーも充実していてまるでテーマパークのようになホテルが本当にたくさんあるので、この際「ホテルでの宿泊そのもの」を楽しもうと思い、複数のホテルを利用することに決めました。
普段ならゲストハウスや安宿でいいのですが、せっかくの新婚旅行なのでいつもより基準をを上げつつ、予算・立地・設備を見て以下のホテルに決定しました。
プラネットハリウッドホテル
こちらに決めた理由は、ベラージオのすぐ近くにあり、ベラージオの噴水が見える部屋があるからです。
結果、ベラージオのファウンテンビュールーム(噴水が見える部屋)より遥かに安く眺望の良い部屋で過ごすことができたので、大当たりのチョイスでした。
サーカスサーカスホテル
ホテル内に遊園地があったり、エンターテインメント要素がたくさんあって面白そうなので泊まってみる事にしました。
ホテルが古いのと、中心地から少し離れている事もあり、宿泊代がとても安かったのも理由の一つです。
ミヤコホテルロサンゼルス
ロサンゼルスでの宿泊先です。ラスベガスと違ってホテルを楽しむというよりは街遊びを楽しみたかったので、中心地にあって、日本語スタッフ常駐、値段もそこまで高くない、という理由で決めました。
挙式の予約
色々悩んだ結果、私はワタベウエディングで予約をしました。
申し込むのがギリギリだと希望の日程が埋まっている可能性があるので余裕を持って申し込みましょう。
ちなみに日本国内の店舗ではなく、ワタベウエディングラスベガス支店へ日本から予約をしていきました。
国内店舗と現地店舗(ラスベガス店)の価格の違い
まず最初に私は日本国内にあるワタベウエディングの店舗に話を聞きに行きました。
希望を伝えてざっと見積もりしてもらったのですが提示された金額を見て、正直高くて躊躇してしいました。
一生に一度の事とはいえ、他にもやりたい事はたくさん…。
即決はせずに、一度家に持ち帰ってもう一度ラスベガスの結婚式情報を一から調べてみることにしました。
そして色々とインターネットで調べていると、ワタベウエディングのラスベガス支店のホームページに辿り着きました。
どうせ同じような結果になるだろうと思いつつ、念のため同じ希望日で結婚式の見積もりを依頼するメールを送信しておきました。
すると後日返信が来ていて、なんと国内店舗で提示された見積もり金額より、かなり安い見積金額が書かれていたのです。
この一通のメールで価格での悩みが吹っ飛んで、後に何度かメールのやり取りをして、ラスベガス支店で申し込むことに決めたのでした。
同じ「ワタベウエディング」ですが、日本とラスベガスとで微妙に仕組みが違うようです。
現地に直接申し込むことでサービスに違いはあるのか?
国内で申し込んだとしても利用できる挙式場や衣装は現地店舗のものなので、ほとんどサービスに違いはありませんでした。
ただ、日本のワタベウエディングサロンでは現地にある衣装と同じものが用意されており、事前に衣装の試着ができるようになっています。
気に入ったものがあれば現地の同じドレスを事前に予約しておくことができるので、確実に好きな衣装を着ることができるシステムです。
ラスベガス店での申し込みだと、ラスベガス到着後の衣装合わせになるので、その日に空きがあるドレスを選ぶことになります。
衣装は自分で持ち込むことも可能なので、私は日本から自分でドレスを用意して持って行くことに決めました。
現地に申し込むのは難しくないのか
海外で挙式の申し込みと言うと一見難しく聞こえるかもしれませんが、特に難しいことはなく、お問い合わせフォームからメールを送るだけでした。
現地のワタベウエディング でも日本人スタッフの方がいるので、言葉の障害もなくやりとりには何ら不便はありませんでした。
現地申し込みのデメリットがあるとすれば直接会って打ち合わせすることができない点、メールのやり取りは時差があるから大体1日1往復(現地の営業時間はこちらの真夜中だったりで、レスポンスがすぐできない。)な点くらいでしょうか。
でも結婚式なんて前もって決まっている予定なので、時間をかけてメールでじっくり打ち合わせできるので問題ありませんでした。
私の場合は大体挙式の3か月前からやり取りしていき、希望日ですんなり予約を取ることができました。
観光スポットを下調べする
あまりにもノープランだとあっちに行ったりこっちに来たりで効率が悪くなる場合があるので、限られた日数での旅行の場合はある程度いつどこに観光に行くかを決めておく方が、無駄が省けます。
どこに行くかによって都合のいい宿泊先も変わってくるので、航空券、宿泊先、おおまかな予定、この3点はほぼ同時進行で確認しながら計画していきました。
適度に自由時間という名の予備時間を入れておく
旅程を組む時は予定は多すぎず、少なすぎず、を念頭に置いておきます。
適度に自由時間と言う名の予備時間を入れておくことで、急な予定の追加や、天候に合わせて予定の変更が可能になります。
私は例え2泊3日の旅行でも、どこかで1日は自由時間を入れておき、プールやビーチでただ何もせずダラダラとお酒を飲むようにしています(笑)
旅程のまとめ
まとめるとこんな感じの旅程になりました。
予定 | 宿泊 | |
1日目 | 移動日 | プラネットハリウッドホテル泊 |
2日目 | 挙式 | プラネットハリウッドホテル泊 |
3日目 | ラスベガス観光 | ベラージオ泊 |
4日目 | グランドキャニオンツアー | グランドキャニオン泊 |
5日目 | グランドキャニオンツアー | サーカスサーカス泊 |
6日目 | ラスベガス観光(夜ラスベガス→ロサンゼルスへ移動) | ミヤコホテル泊 |
7日目 | ロサンゼルス観光 | ミヤコホテル泊 |
8日目 | ロサンゼルス観光 | ミヤコホテル泊 |
9日目 | 移動日(+1日で日本着) |
ベラージオは宿泊料金が一番安い日に泊まるようにもっていき、それを中心に他の旅程を組みました(笑)
ここまでが完了したらひと段落です。 そして次にまずやる大事な事。
ESTA(エスタ)の申請
ESTAとは、アメリカでビザの代わりとなる電子渡航認証システムのこと。
渡航先がアメリカの場合は必ず事前に取得しないといけません。
オンラインで申請でき、数時間~数日で取得できます。 出発の日までに取得していれば大丈夫ですが、無ければ入国できないので、忘れずに早めに申請しましょう。
エスタの申請代は14ドルで、その他にもパスポートやクレジットカード、メールアドレスなどを用意する必要があります。
どうしても手続きが面倒だという場合は、お金がかかりますがエスタの代行申請サービスを利用してさくっと済ませることも可能です。
エスタの代行サービスを利用すると申請代の14ドル以外に、代行手数料が5,000円〜8,000円程度かかります。
少しでも旅費の節約を目指す方は自力で頑張りましょう。私も彼も自力で申請できたので、落ち着いてやればきっと大丈夫です。
必須条件はクリア!
これで最低限のアメリカ旅行の準備は完了です。
あとはパスポートさえ持って行けば、旅行は完結できます。
ここから先は必須ではありませんのでやっていなくてもなんとかなりますが、事前に準備をしておくことでスムーズで快適に旅行ができるようになるものを挙げていきます。
ポケットWi-Fiのレンタル
今回は旅慣れていない彼と行くので、できるだけ不便な思いをさせないようにポケットWi-Fiをレンタルしていきました。
事前に予約しておいて出発の日に空港で受け取るサービスです。私はグローバルWiFiでレンタルしていきました。
出発当日に空港で申し込むこともできますが、どちらでも同じなので事前に予約していきました。
ちなみに普段は海外旅行をする時はWi-Fiは持参しません。今の時代ホテルやお店あちこちでフリーWi-Fiが飛んでいるので不要だったりもしますし、Wi-Fiがなくても周りの人に聞いたり、紙のMapを見ながら行動するのがRPGっぽくて旅の醍醐味だったりします(笑)
海外旅行保険を申し込む
海外でケガや病気になると高額な医療費がかかってしうので、事前に海外旅行保険に入って行く方が安心です。
私たちはクレジットカード(エポスカード)に海外旅行保険が付帯しているので、特に他で申し込むことはしませんでした。
出発までに時間のある方はエポスカードを作ることをおすすめします。
年会費無料で海外旅行保険が付帯するので、持っていて絶対損しません。
-
旅好きの必需品!エポスカードがおすすめなワケ
年会費無料のクレジットカードの中で、特に旅好きの方に大人気のエポスカード。 おすすめのクレジットカードとして有名なのでもうご存知の方も多いと思うのですが、本当に優秀すぎるので改めて内容をまとめてみたい ...
続きを見る
現地ツアーの予約
グランドキャニオンに行く事は決めていたので、ラスベガス発の現地ツアーを日本から予約していきました。
距離を考えるとさすがに個人で行くのは難しいと思います。
有名な観光名所なので各社でかなりたくさんのツアープランがあり、きっとどれか1つは理想のパッケージツアーが見つかるでしょう。
私が行きたかったのはアンテロープキャニオン・ホースシューベント・グランドキャニオン国立公園の3ヵ所で、これらが全て含まれている1泊2日のツアーを申し込みました。(日本語ツアーを選びましたが英語ツアーもありました。)
結果として、ツアーメンバーと仲良くなり、日本に帰国後今でも時々集まる仲になったので、現地ツアーを利用して本当に良かったです。
ショーのチケット購入
シルク・ドゥ・ソレイユの有名なショー「O(オー)」を見ることに決め、劇場がベラージオにあるので、ベラージオに泊まる日のチケットを購入しました。
人気で売り切れる事もあるようですが、事前にインターネットで購入画面に行くと映画館のように座席を選ぶこともできました。
代理店サイトだと手数料がかかるので公式サイトで取りました。
ウエディングドレス購入
挙式のためにウエディングドレスを日本から持参しました。
現地で貸し出し無料でしたが、デザインが気に入らなかったり、サイズが合わなかったりすると嫌なので日本から好きなデザインのものを用意して行きました。
スタイルが良くてどんな物でも着こなせる方なら現地でレンタルでも問題ないと思います(笑)
購入したドレスはレンタル衣装の型落ち品
私が購入したのはホテルの結婚式場でレンタル衣装として使われていたもので、価格はなんと1万円程。
中古ドレスを格安で販売しているネットショップで買いました。
どれか1つを買う前提ですが、数着送ってもらい、試着することができました。
ホテルウエディングで取り扱われていた物なので素材もきちんとしています。
業界的にはデザインが古くなっているのでしょうが、私は気になりませんでした。トレンドが気にならない方にはおすすめです。
他にも、楽天やAmazonで検索しても格安ドレスがたくさん販売されているのでさくっと購入するのもありですね。
ウエディングドレスケースも併せて購入
楽天でドレス収納バッグを3000円ほどで購入しました。
飛行機に乗る際(特に乗り継ぎがある場合)は、ドレスは絶対に機内持ち込み手荷物にする事をおすすめします。
預け荷物にするともし万が一ロストバゲージが起こった場合、せっかくの結婚式で着られなくなってしまう可能性があります。
私はユナイテッド航空利用でしたが、こちらのバッグでサイズも問題なく機内に持ち込めました。
ふんわりと収納できるのでシワにもならずに、使い心地はばっちりでした。
アクセサリーも購入
実は結婚祝いで母がパールのネックレスを購入してくれたのですが、高価なものだったので悩んだ末、海外に持っていくのをやめました。
紛失や盗難の恐れがあるし、何もなかったとしても常にアクセサリーの心配をする気がしたからです。
挙式で一度つけるだけなので、インターネットで安いイミテーションのものを買いました。
ティアラ・ピアス・ネックレスの3点で1600円程でしたが、結構可愛かったです。
後日談ですが、一度使用したことを記載の上、消毒してメルカリで出品したところ、購入時と同じ価格で1日で売れました(笑)
まとめ。事前準備していて損はない
事前準備と計画をしっかりしていくことで、一度の旅行で何度も旅を楽しむことができると私は思っています。
事前に計画をしながら頭の中で1回旅行、実際に行って2回目の旅行、帰国して写真で振り返りながら3回目の旅行ができるのです(笑)
とはいえ、もし3か月くらい期間があるなら、行き先や泊まる場所など何も考えずノープランで旅をしてみたいものです。