夏を代表する食べ物の一つであるそうめん。
ただ食べてももちろん美味しいのですが、みんなでわいわいと「流しそうめん」をしたら、もっと美味しくなるはず!
時間や労力はかかりますが、みんなで考えて取り組むと楽しい夏の思い出になりますよ~。
Contents
【準備】流しそうめんセットはどうやって作る?
まず、用意するものは竹。これがないと始まりません。
ありがたいことに義父の友人が山を持っていて、今回は竹を譲って頂きました。
長い竹を軽トラで運んでくれたのも、ナタを使って竹を半分にカットしてくれたのも全て義父。
私や子どもたちの「流しそうめんをやってみたい!」という企画を実現させるために、欠かせない存在となっています。
もし知り合いに竹を譲ってくれる人がいない場合は、ホームセンターなどでも購入することができるようです。
竹の節を取り除く
竹には必ずある「節」の部分。節があるとそうめんが流れていかないので、きれいに取り除く必要があります。
義父はこのようなエアーリューターという工具を使って節を取り除いていました。写真ではわかりづらいですが、かなり高速で回転している工具です。
このような電動工具がない場合、かなづちやノミを使っても取り除くことができるようです。
節がきれいに取り除けました(右側)。
断面をやすって滑らかにする
断面や削った節部分にはささくれや凹凸が残っていて危ないので、カンナを使って削り落としていきます。
この作業は夫がやってくれました。
カンナがない場合は紙やすりを使うと滑らかになります。
義父はこのベルトグラインダーという機械で断面を削っていました。こちらもかなり高速で回転している機械です。
義父は現役時代、普通のサラリーマンだった人なのですが、なぜこんなにも本格的な工具がたくさんあるのか…とても不思議です(笑)
義父の趣味にしてはかなり本気の工場で、久々に息子(夫)と一緒にこういった作業ができて嬉しそうな顔をしていました。
カンナで断面を削る夫と、ベルトグラインダーで面取りをして整える義父。
繰り返しますが、2人とも普通のサラリーマンです(笑)
竹を使った応用編
義父が竹を使ってそうめんを入れる器を作ってくれました。もうこれだけで美味しそう(笑)
食事に使うものなので、短くカットした後は煮沸消毒をしてくれていました。
また、30cmほどの竹を使って青竹踏みも作ってくれました♪
時間が経って色は黄色くなりましたが、今でも我が家で活躍してくれています。やっぱり竹は頑丈で長持ちするのでいいですね。
調べてみたら青竹踏みは1個約1,000円もするらしい…
せっかく竹を使って作業をするなら、あまった切れ端を使って青竹踏みを量産して家族や親せきに配ると喜ばれそうですね。
【設営】流しそうめんのセットをしよう
待ちに待った流しそうめん本番の日。当日は私たち家族以外にも親せきの子どもたちがたくさん集まりました♪
普段なかなかできることではないので、子どもたちも興奮でテンション上がり気味…それもそのはず、実はこの日は二年越しでやってきたのです。
去年は「本当に流れてしまった」流しそうめん企画
実は、去年の流しそうめんの開催日は当日大雨予報になり中止となってしまっていたのです。
そのため、流しそうめんの企画は持ち越しとなり、今回一年の時を経てようやく実現することができたのです。
念願の日を迎えて子どもたちは始まる前からテンション爆上がり(笑)
義父と夫が一年前に作ってくれた流しそうめんのパーツを使って、子どもたちも試行錯誤しながらセッティングしていきます。
みんなであーでもない、こーでもないと言いながら準備しているのが微笑ましい♪
みんなが座れるようにと、ビールケースと長い板を使って義父が即席ベンチを作成してくれました。
よく見たら日差しを避けるための天井は竹とブルーシートで作られているではありませんか。
「なかったら買う」ではなく、「なかったらあるもので作る」という義父のこの発想力と技術能力にはいつも驚かされます。
なんでも買ってしまえば簡単ですが、まず代用できるものがあるかどうかを考えてみるというところは見習わないといけないですね。
でもまぁ日除けのブルーシートはかなり大掛かりで大変な作業…さすがにこんなのできるのはかなりDIYに長けている人だと思うので、難しければ無難にタープを利用するのもありだと思います(笑)
あれこれ議論した結果、流しそうめんのスタート地点にはホースをセッティングすることになりました。
準備はこれで完了。
果たしてうまく流れるのかどうか。全員がたたずを飲んで見守ります。
流しそうめんスタート
ドキドキしながらそうめんを投下。
結果は…
順調に流れています!!
そうめんは意外と早いスピードで流れていくので、子どもたちはみんな顔がド真剣(笑)
上流側にいる人は有利ですが、下流に近い人には回ってくる量が少なくなる運命(笑)
「ちょっとしかない~!」などとキャーキャー言いながら取るのもまた楽しい。
(小さな子どもはあまりに取れないと泣いたりすねたりする可能性があるので、下流にいくほど年齢が上になるように座りました。)
そうめんをキャッチしては食べてと、子どもたちは大忙し。
「次は僕が流したい!」と言って、子どもたちも入れ代わり立ち代わりで流し役を交代していました。
↑関係ないですが、この時の夫の腰エプロン(実家にあった義父のもの)が突っ込みどころ満載です…。
繰り返しますが、職人でなければ酒屋でもなく普通の会社員です…(笑)
取りこぼしたそうめんは、最終的にここでキャッチ。この大きなざるが重要な役割を果たしていますね。
さらにざるの下には大きな桶をセットして、流れ落ちた水をキャッチする構造です。
さくらんぼも忘れないで
ちまたでは流しそうめんの最後には「終わりの合図」としてさくらんぼを流すという習わしがあるらしく、私たちもさくらんぼを流してみる事に。これが予想以上に大盛り上がりだったのです。
滑らかなそうめんとは違って、コロコロと不規則な動きで転がって滑り落ちていくさくらんぼ。なかなかみんなつかむことができません。
取ったぞー!と思ったら、お箸の間をすり抜けてまた転げ落ちていったり…(笑)
なかなか取れないのが逆に面白くて、みんなキャーキャー叫びながら大興奮でした(笑)
お店ではないので、さくらんぼは一つだけだなんて気にすることもなく、たくさん流してみんな無事に食べることができました。
そうめんの合間のアクセントになって楽しかったので、これから流しそうめんをやる方は是非さくらんぼも準備リストに入れてみてほしいです♪
みんなでワイワイしながら食べるそうめんは、本当に美味しいですね。
夏のいい思い出となりました。
後片付け&デザート
準備が大変なら片付けも大変。これまた義父と義母がせっせと動いてくれていたのですが、子どもたちも子どもたちなりに頑張って手伝ってくれていました。
みんなで分担して作業すると、片付けも時間短縮になります。
ですがちょっと油断したらこんな風に水遊びに夢中になっている子どもたち…(笑)
暑い夏の水遊びって最高ですよね。わかります、わかります。
流しそうめんの最後に流れ落ちる水まで有効利用できて、これもまたいいことですね。
片付けがひと段落したら、みんなでスイカを食べて休憩タイム。
外で食べるそうめんも美味しいですが、外で食べるスイカも絶品でした。
計算して準備するのが楽しい
流しそうめんをするにあたって、色々なことを考えて実践するのがとても勉強になりました。
「流しそうめんをするには何が必要か」「そうめんが上手く流れるためにはどうしたらいいか」「最後に取りこぼしたそうめんはどうやってキャッチするのか」などなど、考えることはたくさん。
流しそうめんを企画するだけで想像力も磨かれますし、発想力や臨機応変な対応力も必要になってきます。
ただ楽しそうだからやってみたい!というところから始まった今回の流しそうめん企画ですが、実際にやってみるとたくさんのことが学べていい経験でした。
私たちにはとても頼もしい義父という存在がいたので、おんぶにだっこでほとんど頼りっぱなしでしたが、何もないところから一から試行錯誤してやってみるのも楽しいのではないかと思います。
やってみた後で思ったのですが、「流しそうめんがスムーズに流れる構造を考えて造る」というテーマで、小学生の子どもの夏休みの自由研究にしてもよかったのではないかと思いました(笑)
自宅で簡単に流しそうめんセットができる裏技
流しそうめんセットを作るのは大変そう。でもどうしても外で流しそうめんをやってみたい。
そんな人にぴったりの物があります。
なんと、流しそうめんセットとして売られているのです(笑)
お値段は2万円ほどしますが、材料をそろえたりDIYをする必要がないので、作業効率重視の方にはおすすめの方法です。
これさえあればすぐに2m+2mの本格的な流しそうめんをすることができますよー。
もっとお手軽に流しそうめんをする方法
もっとお手軽に流しそうめんをするなら、こちらがおすすめ。
電池式のそうめんスライダーで、本格的な流しそうめんができてしまう優れもの。
涼しい家の中でパーティを楽しむことができるので、本当にお手軽です。
場所を取るのが嫌な場合はコンパクトなタイプもいいと思います。
コンパクトタイプはお値段2,000円もしないので、本当に超手軽です。
それぞれの用途に合ったグッズを取り入れて、夏の楽しい思い出を作ってくださいね。