一度行くと人生観が変わると言われるほど素晴らしい国インド。でも一歩間違えると危険と隣り合わせです。
私は以前女子旅でインド旅行へ行き、「ガイドブックに載ってあるよくあるトラブル集をほぼ制覇したのでは?」というくらい様々な災難を体験したので、振り返りながらまとめてみたいと思います。
私たちの失敗談や経験談が、これからインドへ行く方にとって少しでも参考になれば幸いです。
Contents
【インド女子旅】気の合う仲間と待望のバックパッカーの旅へ
ドキドキのインド旅行のメンバーは、過去に東南アジア旅行で出会い意気投合した女子3人。
①友人A子
②友人B子
③私
出発の時期は年末年始の冬休み。社会人であった私たちは、冬季休暇を利用してインドで年越しをする計画を立てました。
目的地は世界遺産タージマハルと、バックパッカーの聖地であるバラナシです。
「元旦の初日の出を、聖なる川ガンジス川から3人で眺めよう!」と私たちは意気込んでいました。
友人A子は冬休みが早く始まるので先に1人でインド入り。友人B子と私は年末まで仕事へ行き、仕事納めが終わってから遅れてインドへ旅立つことになりました。
そして旅の始まりから早々にインドの洗礼を受けることになったのです…
トラブル①友人A子、ぼったくられる
先にインド入りした友人A子から、まだ日本にいた私たちに連絡が入る。
「やばい、ぼったくられた」
3人で後々ヒンドゥー教の聖地バラナシに行く予定だったので、デリーからバラナシ間の寝台列車のチケットを前もって3人分買っておいてくれようとしたA子。
3人分の列車代として計6万円ほどカードで支払ってしまったとのこと。3人分と言ってもインドの物価でこの値段は高すぎます。
しかも6万円にはなぜかA子のホテル代も含まれているらしい。
ホテルは元々予約していた宿があるのに、無理やり変更させて高いプランにして金額をぼったくるという旅行代理店詐欺のようです。
A子はしぶしぶ変更したホテルに1泊だけ泊まり、翌日ツーリストポリスに行って必死で説明して、残りのホテルをキャンセル。
なんとか列車代の適正価格のみを支払い、残りを全額返金してもらうことができました。
おそらくこの「約6万円ほど」がみそではないでしょうか。ぼったくりはぼったくりだけど、3人でお金を出し合えば払えない金額でもありません。
50万円、100万円ならなんとしてでも抗いますが、数万円というのは実に微妙な金額…私はここに、インドのぼったくりの真髄を見た気がしました。
旅をしていると、インドでこのようなぼったくりにあって、「取り返すのがめんどくさいから泣き寝入りした」とか、「その時は気づかなかったけど後から総じて考えるとぼったくられていた」という話を何人もの人から聞きました。
A子の場合は私たちの3人分の列車代ということで責任を感じて、お金を取り返すために丸1日かけて奮闘する活力となったようです。
トラブル②シャワーのお湯が出ない
無事3人インドで合流し、格安のゲストハウスにチェックインした私たち。
ここで、恐れていたことがおきました。それは、シャワーから出てくるのは水だけで、お湯が出ないということ。
いくらインドと言っても季節は年末年始の真冬。デリーでは朝晩は10度を下回り、なかなか冷え込んでいました。
スタッフの人にどうにかならないかと頼むと沸騰したお湯をバケツいっぱいに入れて持ってきてくれました。そして、冷たいシャワーと熱湯を混ぜながらお風呂に入るという斬新なスタイルでの入浴になりました(笑)
あまりにも不便に感じたので翌日以降はホテルを出て別のゲストハウスに移動することに。
今度はフロントで事前にホットシャワーが出るかどうか質問して、大丈夫だという宿にチェックイン。…ですが、そこでもまたお湯は出ませんでした(笑)事前に確認したのは幻だったのでしょうか…
トラブル③下痢嘔吐
これは私が経験しました。
インドに着いて2日目の夜から下痢嘔吐がとまらなくなりました。
いくら水分を取っても、汚い話ですがそのまま直通で下から出てきてしまいます。
このままでは危険だと思ってなんとか持っていた粉末のポカリで水分補給しながら一晩しのぎました。
友人A子も私よりはマシだけどやや重めの下痢の症状が出ています。
ホテルのトイレは2人で代わる代わるどちらかが入っている状態です。そしてなぜか友人B子は何ともありません。
B子曰く、旅行中ずっと食べている納豆スナックがもしかしたら効いているのかもとのこと(笑)そんなバカな…
翌日、A子は回復しましたが、私の体調は回復せず。観光どころではなくホテルから一歩も出ることができず、ひたすらベッドの上でもがいて過ごしました。
トラブル④入院する
体調不良が続いた私はついに町の病院に行き、診察を受けることになりました。
医師の診断の結果、「フードポイズニング(食中毒)」と伝えられ、朦朧とする意識の中、心の中で(ですよね〜。)とつぶやきました。
脱水症状を起こしかけていたのでそのまま入院することになり、点滴治療を受けながら丸2日間病院のベッドの上で過ごし、ようやく回復しました。
ちなみにこの時の入院代はエポスカードの海外旅行保険のおかげで全額負担してもらえました。
エポスカードは持っているだけで海外旅行保険が付いてくるので、海外に行く機会のある方は発行しておくことをおすすめします。年会費無料なので、絶対に損はしません。
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トラブル⑤B子、リキシャーと喧嘩する
悪名高いインドのリキシャー。リキシャーとは、日本の人力車の自転車バージョンです。
私たちは行き先を言って、最初にしっかりと料金を確認した上で乗車していたのですが、運転中に突然ドライバーが「やっぱりもうちょっと料金がかかる」と上乗せ金額をふっかけてきました。
特に道路のコンディションが悪いわけでもなく、料金を上げる理由が見つかりません。
最初と話が違うと、友人B子がブチ切れて道路上で片言の英語で大喧嘩になりました。
B子は普段とても温厚なのですがドライバーのせこさが頭に来たらしく、普段と違う一面が垣間見れてしまいました。
「これ以上値上げしてくるなら、今すぐここで降りる!」とB子が叫ぶと、しぶしぶ元々の値段で目的地まで乗せていってくれました。
他にリキシャーが1台も走っていないような場所だったので、途中で降りる羽目にならなくて良かったです(笑)
トラブル⑥A子、ナンパされる
A子がやたら日本語が上手な商売人に話しかけられ、軽くあしらったはずが、いつまでも隣をついて歩いてくる商売人。
A子が可愛くて離れたくないといい、いつの間にか目的は商売でなくナンパになってしまいました。
なんとか撒こうとしてもしつこく着いてきて、なんと私たちが宿泊しているゲストハウスまでついてきてしまいました。
あなたの事は好きになれないとか、インドと日本では離れすぎていてお付き合いできないとか、ゲストハウスの玄関の前で1時間ほど説得してようやく帰ってもらいました。
ナンパ師が本当にしょんぼり肩を落として帰って行く姿を見てると、第三者としては少し可哀想に思えましたが、仕方のないこと。
今回はそこまで悪い人ではなかったようですが、ここから大きなトラブルにつながりかねないので、気をつけないといけませんね。
日本人はインドでよくモテると言われているので、ナンパされるのは珍しいことではないようです。
トラブル⑦列車の遅延
そろそろ旅の終わりが近づいてきた頃、私たちが乗る予定の列車が、5~6時間遅延しているという情報が入りました。そしてそこからさらに遅延して結局何時に出発するかわからない状況に。
気ままなノープランの旅なら問題ないのですが、あいにく私たちは社会人で冬休みを利用して旅行している身分。
列車が遅れることで、帰りの飛行機に間に合わない可能性が大きくなってしまったので急遽国内線のフライトを取り、列車で移動する予定だった距離(約700km)を飛行機での移動に変更しました。
インドで列車が大幅に遅れることはよくあるようなので、遅れてもいいように余裕を持ってスケジュールしないといけませんね。
トラブル⑧空港に入れない
インドでは空港に入るときに搭乗券かEチケットがないと空港に入れないようです。
私たちは印刷したEチケットを持っていたのですが、うっかり日本語で印刷していたため、空港の入口でセキュリティスタッフにこれは認めないと言って止められてしまいました。
しかもセキュリティスタッフは小脇にライフル銃を抱えていて迫力満点です。
空港内にパソコンがあるのがガラス越しに見えたので、そこから英語のEチケットを印刷できるとひらめいたのですが、冷静に考えると空港に入れないのでそこに行けません(笑)
これは最後の最後に地味に焦りました。
最終的に、長々とした巻き紙上のパッセンジャーリストを持ってこられてその中から自分の名前を探し出して見せるという、不思議な証明の仕方で空港に入れてもらえることになりました。
でも、私としては旅客機のパッセンジャーリストをいち乗客の私たちに見せることはセキュリティ的に問題ないの?!とそちらの方が少し気になりました…(笑)
最近ではスマホのEチケットでも入れるようです。念のためEチケットは英語で印刷+スマホにも取り込んで、ダブルで持ち歩く方が安心ですね。
それでもやっぱり魅力的なインド
私たちにとって、バカンスというよりは修行に近かったインドの旅。
実際はここには書いてませんがカレーは美味しいし、絶景がたくさん、チャイも人も温かく優しい人もたくさんいました。
商売魂が強めのインド人達も、家に帰れば家族を養いながらの生活があるわけで、ちょっとくらいの嘘は可愛らしいものかもしれませんね。
数日間インドで過ごして1つわかったことがあります。
ニコニコして話しかけてくる人は大体怪しい。
これにつきます。リキシャーに乗る時は無愛想で怖く見える人ほどまっとうな料金で乗せてくれました(笑)
悪質な詐欺も横行していますが、色々な経験を経て人を見る目を養ういい機会にもなりました。
普段から英語を話す習慣がない人は、トラブル時に困らないように、最低限の英会話フレーズを覚えて行っておくのもおすすめです。
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